アジアの世界遺産 | アジア最南端の中東諸国

世界には色々な場所があります。世界遺産の一覧を眺めるだけでも分かりますが、リストの中でも特に目を引く、オリジナリティーのあふれる世界遺産は、やはり文明と文明の境界、大陸と大陸の境界、大洋と大陸の接点など、何かの異なる2つの要素がぶつかりあうエリアに集中しています。

■ アジアの最西端、中東の世界遺産は面白い

世界中を見回して、最も変化に富んだエリアはどこかと言えば、恐らくアジアの最西端、中東になると思います。その理由は色々とあります。あらゆる宗教が影響力を均衡させているエリアですし、地理的に見ても、カスピ海、黒海、地中海、紅海、インド洋などの水辺が大陸と複雑な形で入り乱れているエリアだからです。人の肌の色も異なり、目の色も異なり、身体的特徴、食文化も混在しているエリアが、アジアの最西端、中東になります。

当然、世界遺産の内容もバラエティーに富み、砂漠の真ん中に立つ摩天楼から、湖畔に描かれた壮大な岩絵まで多種多様です。治安の問題あり、日本人が何の勉強もしないまま足を踏み入れるべき場所ではないですが、しっかりと対策を取った上で世界遺産めぐりをすれば、最も楽しめるエリアの1つが、アジアの最西端、中東だと言えます。

■ 世界遺産の内容は、多種多様

アジアの最西端と言っても、その文化は多種多様です。当然、世界遺産の内容もバラエティーが豊富にあり、簡単には理解を許さない多様性があります。その複雑さが、アジア最西端にある世界遺産の魅力とも言えます。

同じアジア最西端でも、カスピ海の沿岸にあるアゼルバイジャンには、城塞都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、乙女の塔など文化的な世界遺産がありますし、コブスタンの岩絵のように考古学的な価値のある世界遺産もあります。

紛争の耐えない、地中海に面しているレバノンには、バールベックのようなローマ帝国の影響下が残る世界遺産、ビブロス、ティルスのように地中海文明の影響が残る古代都市の世界遺産など、ヨーロッパ文明の影響が大きい世界遺産があります。

多様な文明が入り乱れるイスラエルも、我々と同じアジアの一角でありながら、我々になじみのないイスラム教、ユダヤ教、キリスト教に由来した世界遺産が混在しています。

シナイ半島の最先端にあり、インド洋に面しているイエメンも、ソコトラ群島のような独自の自然景観を持つ世界遺産を持ち、一方では砂漠のど真ん中に高層建築の建ち並ぶ、砂漠の摩天楼と呼ばれる世界遺産も持っています。

こうした国々は我々と同じアジアでありながら、他の文化圏に接しているので、独自の世界ができあがっているのです。世界遺産の内容も本当に多種多様で、我々の理解を簡単に許さない懐の深さがあります。

■ アジア最西端に旅行をするなら、命がけで勉強をしよう

アジア最西端の世界遺産に足を運ぼうと思ったら、生半可な勉強ではかえってケガをします。治安も良いとは言えませんし、たえず紛争が勃発しているエリアです。多様な文化、宗教、風習、歴史が入り乱れ、無知がゆえにタブーを犯せば、極端な話、二度と日本に帰れないかもしれません。

もちろん、それほどの事態はツアー観光に参加している限り、ほとんど起きませんが、念には念を入れて、損はありません。予習をせずに、未知の文化をそのまま受け入れるという楽しみ方もありますが、中東の世界遺産をめぐるなら、滞在時の注意点も含めて、綿密に勉強をした方が良いです。

くりかえしますが、アジア最西端の世界遺産は魅力的なので、その魅力をじかに確かめたいと思えば、必ず勉強をしてから出むいて下さい。敬意を持って、異文化のど真ん中に足を踏み入れましょう。そこも1つのアジアですが、全く違ったアジアが待っています。